ここで組織の課題に向き合ったら、 自分にもチームにも大きな変化があった。
小林 紘大さん
株式会社新潟家守舎|工務店の企画支援業、建築プロデュース、エリアマネジメント他
新潟県新潟市
一人ひとりの個性や強みを活かした新時代の組織の形を模索し、複業社員制度の設計に取り組みました。
バディの活躍で、目指していた未来が近づいてきた。
新潟家守舎のプロジェクトは、自社が抱える課題を解決するために構想した新しい雇用の仕組み「複業社員制度」のガイドライン制作です。複業社員とは、正社員のように安定した雇用を保ちながら、フリーランスのような身軽さで別の組織でも活躍できる柔軟な働き方。多くの人がスキルを武器にチームや組織を横断する新時代を作りたいと思い、最終ゴールをオープンソース化に設定して出発しました。
3カ月後のゴールに定めた「複業社員第1号の採用」は、無事達成。現在、当社を支えてくれている外部パートナー2名が、複業社員としての入社を希望してくれています。また、バディとしてチームに入ってくれた柏谷くんが積極的に意見を出してくれたおかげで、新潟家守舎の採用に関する確認シートの作成や理念の言語化など想定外の情報整理にも取り組むことができ、とても有意義な3カ月となりました。
プロジェクトへの参加自体が、成長と変化の始まり。
プロジェクトの成果に加えて、自身の成長とチームの変化を確認できたことも大きな収穫です。私は、これまでと異なる入り口から出会ったバディとの関係づくりが、自身のマネジメント力やコミュニケーションスキルをブラッシュアップする良いきっかけとなりました。プロジェクト始動前に用意されている事前勉強会で、自分のことを俯瞰して考える時間を持てたことも大きかったと思います。
また、プロジェクトに参加するというアクションがチームメンバーに対して内部課題の解決に真剣に取り組むことの「決意表明」として機能しました。その結果、お互いに見過ごしていた課題に向き合おうとする姿勢が生まれ、組織の仕組みやルールの再整備が進んでいます。私自身もメンバーとの関わり方や指示の出し方が変わり、組織に一体感が生まれました。
社内整備や組織改革にこそうってつけの舞台。
ローカルベンチャーシップは募集ページを見ると、「外部人材とタッグを組んで、自社の経営課題を題材にした実験的プロジェクトに挑戦する場」だと説明されています。”ベンチャー””挑戦”という響きから、新規事業の立ち上げや商品開発など、外向きのプロジェクトを連想する方が多いかもしれません。ですが、次に参加される皆さんには社内制度や経営の見直し、組織改革など、内部の課題解決に挑戦する機会としての活用を強くすすめます。 バディとなる若者とのマッチングやコーディネーターの伴走を通した進行管理、活動の成果を外部に発信する発表会の手配…。今回参加してみて、プロジェクトの停滞を防ぐサポートが非常に手厚いと感じました。経営者やリーダーにとっては苦しい選択になるかもしれませんが、ぜひこの場を使ってチームが抱える課題に向き合ってみてはいかがでしょうか。